サンおいずキャンプ場掲示板

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すみれ俳句① - サン大淀

2019/02/04 (Mon) 20:21:06


菫(すみれ)ほどな小さき人に生れたし  (夏目漱石)





春になると、キャンプ場にたくさん、すみれが見られます。
写真は、ここでの撮影です。

俳句の師匠をしている祖母に、たまに講義を受けることがあるためか、多少俳句に関心があります。
すみれをテーマに集めてみました。





(「立春」ということで、2月4日に掲載しています。)



すみれ俳句(和歌)② - サン大淀

2019/02/04 (Mon) 20:22:31

春の野に すみれ摘みにと 来こしわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける (山部赤人)


現代語訳(口語訳)
春の野原にスミレを摘みにきたのだが、野辺の美しさに心ひかれて、ここでつい一夜を明かしてしまったなぁ。



夜にすみれが見えるのか、松明でも使ったのかというわけではないようです。これは、すみれにかぎらず、野原全体にひかれているということですね。
すみれとともに、野草の花が、最も多く咲いている、春の時期です。


すみれ俳句③ +α(プラスアルファ) - サン大淀

2019/02/04 (Mon) 20:24:41

山路来て何やらゆかしすみれ草 (芭蕉)



定番ながら、三重ゆかりの俳人です。


はじめは細かいことを気にしなくて良いという事ですけれども、俳句は基本、人のことではなく、自然の情景を描写します。
それも、旅に行き、そこでの風景を俳句にします。
旅先の思い出を、写真に撮るだけではなく、俳句にして残してみるというのも、良い考えでしょう。
それまで見ていた光景が、全く別の感覚を持って見えてくるかもしれません。楽しい経験が、記憶にも残りやすくなります。


ネットから一つ見本を探してみましょう。
分かりやすそうなものを取り上げます。
このあいだキャンプ場で、「なんだあの大きいトンボは」と思って調べるとギンヤンマでした。
そこでヤンマの句。小学生の俳句賞作品です。



ギンヤンマひとみの色は森の色




(引用元: 芭蕉蛤塚忌全国俳句大会 https://www.ginet.or.jp/haiku/taikai/02taikai/02taikai-4.html





俳句といいつつ、万葉集からもう一つ。
今日でも、観光地の景観などを、そのままお土産にして持って帰りたいと思うことがあります。
写真もビデオもなく、都から船で何日もかけて、伊勢までたどり着いていた時代であれば、なおさらでしょう。




伊勢の海の
奥(おき)つ白波 
花にもが
包みて妹が
家づとにせむ

(安貴王)



(歌意)
伊勢の海の、はるか沖に耀(かがよ)う白い波。あの波が、花であったらなあ。包んで都で待つ妻(恋人)へのおみやげにできるのに。



タイワンガザミ - サン大淀

2018/12/12 (Wed) 00:12:12


青いカニがいる。

浜辺に時々、青い色をしたハサミなどの部品が落ちているのを見て、前から気になっていました。
カニは赤いイメージがあるけれど、この青い足はなんだ。

ある日ついに、全身そろったそのカニが、砂浜に打ち上げられているのを発見しました。
微かにうごめいていますので、まだ生きているようです。
それなら海に戻そう、その前に撮影と、カメラを取りに行ったところ、戻るといなくなっていました。

近くの電柱の上から、こちらを見下ろしているカラスがいます。どうやらあれに食われたようです。
甲羅が手のひらに収まるほどの、小ぶりなサイズでしたので、一飲みといったところでしょうか。
朝から生鮮カニ料理とは、田舎のカラスは豪勢な生活をしています。

せっかく見つけたカニはカラスにとられてしまいましたので、写真はwebで見つけたフリー素材です。
英語ではフラワークラブ(花ガニ)と言うようです。
青いのが花のよう、ということでしょうか。
日本の方言では、このカニを「花魁(おいらん)」と呼ぶところもあります。
個体によっては青の部分の多い、見た目が派手なカニです。


スーパーでも売っていることがあり、みそ汁に入れたりすると美味しい、特に浜茹でにされたものは絶品だそうです。
8月の夜、海面近くを泳ぐ習性があるということですので、捕まえるならその時でしょう。

アカテガニ - サン大淀

2018/12/12 (Wed) 00:13:40


手にはVサイン。甲羅にはいつものニッコリマーク。笑顔でポーズを決めてくれているのでしょう。
キャンプ場の中でも良く見かけるカニです。

産卵だけは海で、普段は陸で生活している陸生のカニです。
水際から遠く離れて歩いているのを見て、大丈夫なのかと心配されることもあるようです。こちらは、水がない所でもある程度生活できる体の仕組みを持っています。

最近はあまりキャンプ場内で見かけないように思います。
タヌキ、イタチに加えて、ネコまで住み着いている時期がありますので、ちょうどよいエサになってしまっているのかもしれません。

(堤防の海側で撮影)

子猫 - サン大淀

2018/12/12 (Wed) 00:14:56

キャンプ場内のどこかの軒下で、ネコが子どもを育てることがあるようです。

子猫らしき「にゃあ」という声が、管理用キャビンにあるバルコニーの網戸越しに、室内にいる自分の方へ向けて聞こえました。

暗くて姿は見えず。一声鳴いてどこかへ隠れたようです。

ちょうど、夕食のおいいしそうな匂いが、外に出たころ。
あの「にゃあ」は、どう考えても「エサくれえ!」の「にゃあ」だろう。

子猫のこうした「にゃあ」は、言われる側からすれば、ほとんど脅迫されているのに近いものがあります。

あわてて何かないか探して、「にゃあ!」が聞こえたあたりに、食べそうなものを置いておきました。

翌朝見ると、食べてありました。


ノラどうしなのか、ここのキャンプ場は、ネコの育児所になってしまっているのか。


夜行性の傾向、人に慣れていない、また毎年あることでもないということで、これまでは声だけ聴いて、目視はできていませんでした。
この記事の用意をはじめたころ、タイミング良く、写真に撮ることができました。こちらの写真のネコは、上に書いたのとは別の時期、別の子ネコです。


写真は写りそこないですけれども、まともに撮影できたものもあります。
今回は動物ネタ枠を使い切ってしまいましたので、こちらの、「最新版子ネコ情報」について取り上げるのは、後回しになりそうです。



野外演奏特集① - サン大淀

2018/11/11 (Sun) 11:11:20

野外演奏特集です。
海外の人が、自然の中での休日を、音楽とともに楽しんでいるようすが伝わってきます。

一つ目は、「中世ヨーロッパの村祭り」か何かを再現したテーマパークのようなところです。「ルネサンス・フェア」というようです。
この動画は、留学中にホストファミリーに連れられて行ったものに、似たものを探していているときに見つけました。
「家族で行くけれど一緒に行くか?」と聞かれて、「Renaissance Faire」と言われても日本にはないものですので、何に連れて行かれるのか良く分からないまま、とにかく車に乗せられて出かけました。
米国中に、何カ所かあるようです。

中の様子が分かりそうなyoutube動画も下に出しておきました。

https://www.youtube.com/watch?v=Fn4RGXnGSqA

https://www.youtube.com/watch?v=uLzcGpMLg9o

ずいぶん素朴なところもありますけれど、10ドル前後の入場料で全部見れましたので、こんなものでしょう。州によっては入場無料、見て回るだけならタダの所もあるようです。
開催時期が短期間、また、都市部から、高速に乗って車で移動しないと行けない場所のため、海外からの旅行者には敷居が高い。地元の人ばかりの状態です。日本人で行ったことのある人は少なそうです。

2人のコメディアンが泥の海に交互に飛び込んで、客の受けを競い合うパフォーマンス。

https://youtu.be/VGHuRnLJodk?t=1m2s

「アメリカ人は、こういうの大好き。」と、歯科医で大学教授でもあるホストファザーが、クツクツ笑いながら教えてくれました。
泥への飛び込みが一通り終わると、観客からそれぞれ集めた投げ銭の額で勝敗を決め、負けた方は罰ゲームとしてその泥を食べることになります。


ちなみにこのホストファミリーの両親は、知人に「ルネサンス・フェア」の家族分チケットを貰ったため行くけれども、別段に興味があるわけではないようなことを来る前に言っていました。
チケットがあるから出かけるだけで、それほど行きたいというわけではないという様子です。
小学生の子供がいますので、そちらの方は対照的に、期待に目を輝かせていましたけれども。
会社の重役をしているという母親の方にいたっては露骨に辛辣で、園内を見て回りながら、「こんなものは、ただの金もうけ。」などと言っています。

英語で何と述べていたかも、ご紹介しておきましょう。
聞き取れずに聞き返すと、ゆっくりめに繰り替えしてくれました。教育熱心な家庭ですので、質問などには積極的な対応が得られます。

「マネー・メイキング・マシーン」(直訳:お金製造機)

「ルネサンス・フェア」の中を歩きながら、吐き捨てるようにそう言っていました。
何もそこまで言わなくてもとちょっとびっくりしますけれど、サン大淀キャンプ場も、単なるエンターテイメント施設というよりは、いくらか教育を意識した場との方向性がありますので、そうした点では実は似ている考え方なのかもしれません。なお、こうしたキャンプ場の方針につきましては、特にキャンプの際に意識していただく必要はございません。普通にキャンプをお楽しみいただくだけでも、十分な質のある経験となるような場になっています。


少々、手厳しい意見がありましたけれども、見習うべき部分もありそうです。
アミューズメントパークは日本の場合、まずは箱物、建物ありきで、徹底した人工空間が造られるところです。
ところが「ルネサンス・フェア」では、まずは森。森林があり、そちらがむしろ主です。
森を出来るだけそのまま生かし、森の中で、エリアに分かれてさまざまなパフォーマンスが行われています。
建物は、舞台の大道具のように、すぐに畳んでトラックに積み持ち運べるような、移動式のセットのようなものが多そうでした。
移動式・固定式の割合は場所にもよりそうですけれども、ボストン近郊のように冬は雪で閉ざされる所では、ほとんど片付けてしまうのでしょう。
「日本にありそうだけれどもないアミューズメントパーク」になっているのは、人が演じるアトラクションばかりなうえ、季節限定方式で、空調があるような建物がないためでしょうか。



動画に挙げた曲の「ゲール」は映画ラスト・モヒカンのテーマ。アイルランドの民族音楽、ケルト音楽です。
映画タイタニックでも、アイルランドの民族音楽が使われていました。セリーヌ・ディオンの歌うテーマ曲、「マイハート・ウィル・ゴーオン」の前奏を奏でる笛も、アイルランドの民族楽器です。

こうした民族音楽は、最近の隠れたブームのように思います。


追加演奏動画
ダンサーはいないにせよ、①の動画と似た雰囲気に、ここのキャンプ場でも、みなでキャンプファイヤーを囲んでギター伴奏で歌ったりするとなります。自然の中での解放感。自然との一体感。
① https://youtu.be/LH0I4wEBpzI

② https://youtu.be/ubpuz1yRvPw


野外演奏特集② - サン大淀

2018/11/11 (Sun) 11:13:11

何億円もする楽器でも、日本の秋の、虫の音にはかなわない。
波の音、木のさざめき、川のせせらぎでも、なんでも良いのですけれども、人造の音はそれにかなわないのではないか。
海外の音大でレッスンを受けたりまでしたあげく、最近の考え方はこんなところです。

自然の音はタダな上に、著作権がどうのなどと、言い出したりしないのもよいところです。

産業革命とともに楽器は発達し、都市化とともに発展してきたのが今の音楽です。
自然の中には心地よい音があふれている。そうした音を都市生活となり聞くことのできなくなった、その隙間を埋めようとしたという側面が、近現代楽器また、音楽にあるならば、移動手段が発達した今は、直接自然の中に出向いた方が良いのではないか。
それでも、自由に自然の中に行き来できる人ばかりとはかぎりませんので、そうした人に、自然のイメージを音に変換して伝えるというのが、セミプロのカテゴリーに属すると思われる、最近の自分の演奏スタンスにあります。
HPのご予約ページで、ご予約不可のマークがついているところは、自分のステージがある日と、その前週で、バンドの練習を抜けにくい日、またはリハーサルのある日です。
多い時で20人中、3人に1人ほどの割合でプロが賛助出演になるようなバンドです。自分はプロ扱いではないため、ギャラはバンドには多少入っても個人にはこない、ボランティア活動になるとはいえ、手が抜けません。
定期のコンサートとJAZZフェスティバルの他に、小学校の体育館での演奏、小中高生の合同コンサートにゲスト出演など、ステージが立て込む時期があり、ご利用されたい方には不都合をお詫びいたします。



動画のバンドはイギリス人のギタリストが中心です。後半、靴で湖の水を飛ばしながら演奏するところが印象的です。こうしたステージ・パフォーマンスの発想の柔軟性は、まだ海外の方が上のようです。聴衆にも、それを見て水の中を走り出す人まで出ています。
この動画は、自分が最近はアルトサックスを主にしていますので、その勉強のためにYouTubeあさりをしていて見つけました。

キャンプ場前の海にも、ステージを浮かべてライブをしましょうか。波をかぶるかな。


野外演奏特集③ - サン大淀

2018/11/11 (Sun) 11:14:55

海外のものばかりですので、日本の演奏もということでこちら。
場所は沖縄のようですけれども、こうして見ると、浜辺の様子は、このキャンプ場前の海とそっくりです。
カメラを後ろに向けたり、もっと明るい時間帯の光景を見れば全然違うのでしょうけれども。


この曲は、父親が代表をしているビッグバンドで使う曲のデモ演奏を探していて見つけました。選曲は父によるものです。
対象年齢が高めの曲になってしまっているのはそのためです。




-耳から聞こえるものだけが音ではない。自然の音の秘密ー

可聴音域の外にある音というものが、波の音などの自然の音、またアナログ楽器の生演奏にはあります。
産毛や皮膚などが超音波領域の音を感じ取り、極低音は振動として地面や床から伝わります。
自然の音、またアナログ楽器の生演奏の心地よさの秘密は、まさにその音域、可聴音域の外にあります。                                        
紫外線や赤外線が、可視光線ではないため目に見えないからと言って、影響を受けないということはないのと似ているでしょう。
CDを世界で初めて開発したソニーの天外伺朗さんは、開発当時そのことを知らずに、CDの録音領域を可聴音域のみにしたことを後から悔やんだようです。


野外演奏特集番外編 - サン大淀

2018/11/11 (Sun) 11:16:17

スタジオ録音で厳密には野外ではなくなっていますけれども、雅楽にも注目しています。
海外で演奏してみると、和の要素を、外国人が求め聞きたがっていることが分かります。

上にご紹介したテーマパーク、「ルネサンス・フェア」のボストン近郊版では、中世のヨーロッパをテーマにしているにもかかわらず、なぜか、日本の和太鼓隊の演奏が行われている場所がありました。
たしかに、大太鼓を並べてのあの大迫力は、他の民族音楽にはなさそうです。
それにしても、なぜ中世ヨーロッパに日本の太鼓隊がいるのか。時代考証など、そのあたりいったいどうなっているのか。
これは、回転寿司で、スシと一緒に、ラーメンやプリンが回っているようなものかもしれません。単に、需要に応じて用意しているということか。

雅楽器でも横笛などは、フルートが吹ければ音が出せるようです。
日本の伝統的な楽器も、見直した方が良いのではと考えています。





伊勢神宮は、テーマパーク並み!? 年間来訪者数、1000万人! - サン大淀

2018/10/10 (Wed) 20:20:16

決まったように、毎年1件。
このキャンプ場に入りきらない、キャパシティーをオーバーした、ご利用の希望をいただきます。

サン大淀キャンプ場の施設を使いたいけれど、建物への宿泊予定人数が、かなり多い。
ある組織が、年間のオフィシャルなプログラムの一環として、ここでのキャンプを行いたいという場合に、こうしたことになるようです。
それでも、入りきらない分は、車で何キロも離れた別のキャンプ場に、一部の人数を宿泊としてまで、ここを主として使っていただけるグループもおられます。ありがとうございます。


もともと、このキャンプ場は、テント泊が中心で、建物は皆で食事をしたり集会をしたりする場との位置づけでした。それを改装して居住性を高め、宿泊できる人数を増やしたという経緯があります。建物だけでの収容力はそれほど多くありません。

それでも子どもが多い時代は、テントを多数用いて200人でキャンプ、食事も一度で全員は無理なので入れ替わり二回制にして、ということも行われていました。
最近は、そこまでの多人数ではないにせよ、滞在日数が長いなどの理由で、どちらかといえば屋根のある所で宿泊したいという方が、ご利用される傾向にあるようです。


そこで、収容人数を増やすため、前から地元の大工さんに、ぜんぶリサイクル可能素材のバンガローを1つ、寄贈しても良いと言われていますので、その計画を前進させるべく、調べてみました。
デザインについてです。「斎宮」が近くにあります。追加で新しく建てるバンガローの形を、斎宮スタイルにできれば、「泊まれる斎宮」として面白いでしょう。

斎宮にある復元模型のデザインは、何をもとにしているのか。伊勢神宮を参考にしたのなら、伊勢神宮のデザインは何が根拠になっているのか。
そうしたこともあり、神道についての本を見ていたところ、出てきたのが上の数字です。

式年遷宮効果により、初の年間1000万人越え。

内宮と外宮の合計来場者だけでこの数字というのは、巡礼地としてはただならぬものではないのか。調べてみました。



・エルサレムのあるイスラエルへ海外からの年間観光者数、300万。イスラエル人口、850万との合計1150万人。
・聖地メッカのあるサウジアラビアへの年間巡礼者数、600万人
・ヒンズー教の聖地サンガムへの年間巡礼者数、5000万人
・ローマ全体の年間観光客数、5000万人



地域全体の数字も入っていますので、比較がむずかしいのですけれども、一つずつの施設への来場人数を見ると、どこも年間300万人あたりが上限のようです。
内宮、外宮といった、施設当たりの人数では世界レベルになりそうです。


世界的に、パワースポット巡りのようなものが流行しているのでしょうか。ローマなどは、観光客が多すぎてパンク状態のようです。
日本だけを見ると、むしろ江戸時代に起こった伊勢神宮への集団参詣を思わせます。当時の参拝者数の人口比率と比べると、それに近そうです。
そうしたことが世界規模で起こっているような、時代なのでしょうか。


鎮守の森、トトロの森 - サン大淀

2018/10/10 (Wed) 20:22:00

先月、前回記事に「森林により水害から守られている」関連でいくつか引用を挙げました。
さらに見つかりましたので付け加えます。番号は前回からの続きです。

著者のC・W・ニコルさんは、熊好きで、イギリス出身ながら熊のいる日本に帰化し、日本人になっています。
C・W・ニコルさんが、天皇皇后両陛下に皇居に招かれたときのことが、その本に書かれていました。


(以下引用 p.191)
4時になり、私は呼ばれた。部屋に入ると、私の前に、ほほえみを浮かべた天皇と皇后両陛下が立っておられた!私はお辞儀をして、お会いできたことはたいへんな名誉ですと言い、続けて自分は山から降りたばかりの年よりグマなので、簡単な日本語しか話せないことをお許しくださいと続けた。両陛下はお笑いになった。



引用文献⑤(前回記事からの通し番号)「アファンの森の物語」C・W・ニコル  アートデイズ 2013年 p.36

私は一九六七年から二年間、エチオピアのハイレ・セラシエ皇帝に雇われて、エチオピア北部にあるシミエン山脈に国立公園を作る仕事をしていた。そこでは、地元の州知事の指導のもと、農民たちが急な斜面にある原生林を伐採していた。
農民たちは木を切り倒すと、その場で焼いた。そして養分たっぷりの表面の土を守る努力をせずに、急な斜面にクワを入れて、畑にしようとした。作物が収穫できたのは、最初の二年だけだった。雨季に雨で土が流されてしまったからだ。猛烈な勢いで土地の浸食が進んだ。
森が消えると、水も消えた。春になると大地は干上がり、川は玉石が散らばる乾いた川床になった。水不足で、牛などの家畜も野生動物も死んだ。女性と子どもたちは水をくむために、何時間も歩かなければならなかった。一部の人々は、もっと緑が多い土地へ引っ越そうとした。けれども、当然のことながら、そういう土地はすでにだれかのものになっていた。
(中略)
私と勇敢で忠実な部下であるエチオピアのレンジャーたちは、国立公園の境界内で木を切った人を数十人逮捕した。だが国立公園の外にある森を守るために手を出すことはできなかった。
(中略)
エチオピア人は自分の土地を砂漠に変えていた。その結果として水や土、家畜、農地が失われ、必然的に争いと飢餓が発生する。
(中略)
日本でも、同じように古い森を破壊すれば、野生の生き物はいなくなり、肥えた土は流れ出し、地すべりによるひどい災害が発生する危険がある。
(引用ここまで)



鎮守の森、トトロの森を敬うというのは、日本独特の、素朴で原始的な民衆信仰のように言われています。
けれども、前回記事にもあるように、森林の、雨水吸水・河川調整機能が明らかになってきました。
鎮守の森は、宗教的な信仰の対象にとどまらず、具体的な、森林による、水害対策施設のようなもの、ということになってきます。
山や森をご神体として、麓に神社を置いて遥拝することにより保護するという、いにしえより伝わる神道の方式は、宗教的な行いというより、下流の洪水などを防ぐための、先人の知恵に思えます。

鎮守の森というのは、外国から見ると特異な風習でも、雨の多い国では、必要だから習慣として、地域に根差して存続してきたということでしょうか。

映画「隣りのトトロ」では、トトロが「雨傘」を持っているイメージがあります。この「傘」は、「庇護」を象徴しているということです。作る側が洪水との関連までは意識していないでしょうけれども、雨の多い国では、この結びつきはおのずから浮かび上がってくるということかもしれません。
トトロが快適に生活できる環境は、人間が安全に生きていける環境と、完全に同義かもしれない。

さらに書き加えておくならば、鎮守の森は、火や風にも強い。
震災の時、鎮守の森を境にして、延焼を免れたということです。また、台風の風でも、木の間隔がある程度、密になっている鎮守の森の木は倒れない。家の周りに、鎮守の森を構成するような樹種による、木の壁があれば、防風・防火になります。
そう言えば、祖母が、空襲の時、森の公園(神社の裏手ですので、これも鎮守の森でしょう)に逃げて、家は焼かれたものの、家族全員助かったと言っていました。
当時、小学5年生だった祖母が、後日登校すると、クラスの友達の数が、3分の1になっていたということです。


キャンプ場では、毎年、かなりの数の、トトロの餌になるとされるどんぐりを植えて、トトロの誘致に努めています。
背丈を超えるどんぐりの木が多く育ってきたものの、実はまだならないようです。
いつか、トトロを呼び寄せることができるでしょうか。



(写真は、伊勢神宮内宮)

海外の神社  三重県の神社が、アメリカにある  ・  ・  ・    - サン大淀

2018/10/10 (Wed) 20:23:13

神道の自然との距離の近さ、教義がないことに起因する寛容性など、最近の風潮に合うのか、海外からの関心が向けられているともいわれます。
海外の聖地では、宗教間の対立からの抗争、流血の暴動などが日常的、頻繁に起こっているところもあります。
伊勢神宮の周辺で、そのようなことは、聞いたことがありません。そのあたりにも着目されているのでしょうか。


海外の人たちが神道に寄せる期待とは別に、日系人の手によるもののようですけれど、外国にいくつか神社が作られています。


ハワイの神社には、ジョージ・ワシントン(アメリカ合衆国初代大統領)、エイブラハム・リンカーン(アメリカ合衆国16代大統領)、カメハメハ大王が祀られているということです。

そして、ワシントン州にあるのが、アメリカ椿大神社。
三重県鈴鹿市の神社の分社ということです。

写真を見ると、日本の現代の神社そのものです。
http://www.tsubakishrine.com/jp/index.html



こんなことまで載せるつもりはなかったのですけれども、海外に神社があるというのでよく見たら、「三重県にある神社が協力していた」ということで、付け加えました。



ここのキャンプ場も、神社のように、なにかご利益があるということにしたほうが、付加価値が出て良いかもしれません。

学業大成、金運上昇、家内安全、家族円満、結縁び ・・・


メダカ・ビオトープ - サン大淀

2018/09/02 (Sun) 16:17:31

夜、寝ているときに、もっとも起こってほしくないことの1つが、蚊が飛んでくることです。
そこで、メダカ・ビオトープ。
メダカがボウフラを食べてくれるということです。

「ここのキャンプ場は蚊が少ない。」と言われたこともありますけれども、いるにはいます。減らせた方が良い。
今や、国際用語になった感のある、カイゼンというやつです。

室内でインコを飼っている人が、殺虫剤をふったところ、インコがころりといってしまった。
そんなこともあるようです。
あまり知られていない蓄積性の毒というものは、けっこうあります。
カビなんかも実は猛毒。長く使っていない調味料などはご注意とのことです。
今回メダカとともに飼うことになったヌマエビも(川で水草を採ったらついてきた)、室内で殺虫剤を使ったところ、次々動かなくなっていったということがあるようです。
どのように閾値に達するか分からないようなものは、なるべく避けようという考え方です。

「虫は、そうこわくない。虫よりも、殺虫剤のほうが、よっぽどこわい。」

そんな、虫のような心を持つ者にとっては、メダカ・ビオトープは、良いアイデアのように思えます。


冬の間に水草まで用意して環境を整え、春になってからメダカを購入してきました。
キャンプ場の側の小川でメダカを採集できるかと見たところ、いたのはカダヤシでした。こんな田舎にもメダカがいないということは、本格的に絶滅しかけているのか。
このあたりの事情はこの本にまとめられていました。『メダカが消える日』(小澤祥司 岩波書店 2000年)
近年の全国的な小川のコンクリート化により、水辺のいきものは全滅してしまい、今になって、蛍の放流などが行われています。
”住める環境でなくなっているところに放流だけするのではなく、今生き残っている場所を保護するのが優先”
”それらのメダカたちが水系を通じてつながるように、環境を整えるのが大切”
といったことが書かれています。


さて、蚊対策として、効果のほどは、あったのかどうか。
ひょっとして、仕事が増えただけなのでは。
家と、キャンプ場で、いきなり計9カ所ものビオトープを作っています。(その後、半分ほどにまとめました。)
キャンプ場は広く、家も田舎なので多分広い。数は求められます。
今年はどこも蚊が少ないと言われるものの、かなりの効果はあるようです。

こんな飼い方で、メダカは快適に生活できているのか、という問題もあります。
蚊が減るのは良いのですけれども、今後どうするかは検討中です。

実は、多くは人害? - サン大淀

2018/09/02 (Sun) 16:23:20


ビオトープを作る前に、キャンプ場で蚊をほとんど見なかった時期があります。
ボウフラ発生源になりそうなものを、気を付けて片付けていたところ、減っていきました。
蚊は、自然状態ではそう大量発生しないのではないか。ボウフラの住める、人工の容器があるときに、異常発生する。
自然の水たまりであれば、プラスチックのように長期間水がたまりにくいうえ、天敵も生息しています。
蚊が多数発生するのは、実は人害ではないのか。

そう分かっていても、焚き木にシートをかけたり(シートに雨水がたまる)、容器を軒下に置いたつもりが、そこまで雨が吹き込んだりと、避けにくいこともありますので、今回ビオトープを試しています。

他にも、人工環境が実は原因と考えられるものがあります。
インフルエンザなども、密閉空間に多人数がいるから感染するわけです。キャンプ場のように、少し前の日本家屋のスカスカな建物で、中の人数も少なければ、広がりようがない。
ちなみに、ここのキャンプ場の建物は夏向けということで、隙間からスズメどころかネコまで出入りできそうなほど、風通しが良いように作られています。

家庭で見かけることのある、「言葉にしてはならない何か」にしても、強靭な生命力とされていますけれども、現代のすき間を徹底してなくした建物に、平(たいら)な、その身体が合っていたということだけではないか。
気密を高めた現代建築による人害のようなものではないか。
ここのキャンプ場のような建物では、トカゲやヤモリが自由に出入りできるため、あっというまにその「何か」を美味しくいただいてしまうようで、全く見かけることがありません。
問題もあります。アシダカグモが、その家庭の害虫を食べて大きく成長し、どす黒い主(ヌシ)のようになった姿は、人によっては苦手なこともあるでしょう。
ヤモリも、どこから出てくるか分からない、ということがあります。
ゴエモン風呂にホースで水をかけようとしたところ、ホースからヤモリが飛び出してきたことがあります。
昔はやったペットボトルロケットの原理でしょう。
ヤモリが栓になって、ホースの中で圧縮された空気と、蛇口からの加速度的に強まる水流の力により、かなりの勢いで発射されてきました。空気の圧縮により、一時的に蓄えられたエネルギーの、急激な拡散放出。栓となるヤモリがホースの壁を抑える力を水圧が上回ったとき、または水圧によるホースの膨張で内壁とヤモリの摩擦が弱まった時、それは起こりました。
ヤモリ・ロケットです。


一方、害虫などが一切いなければ、それで良いと言えるのか。
忍者は、「アリやハエがたかっている食べ物は、毒が入っていないので安全。」と判断したようです。
キャンプ場でも、アリはいるものの、ハエを見かけることは、ほとんどなくなってきました。
アリやハエがいない環境は、空間自体が毒ではないか。
忍者であれば、そう考えるかもしれません。




(こちらの写真は人気者、ヤモリの赤ちゃん。右に写っているのはボールペン)


水害は人災 - サン大淀

2018/09/02 (Sun) 16:25:02

人害つながりで、ついでに載せておきましょう。
最近、大雨による避難勧告が妙に多い。多すぎる。
そこで、あたりを付けて調べたところ、出てきました。
雨の多い日本で、平地に住む人も多く、無関係とはいえない人が大部分ではないかと思います。ご参考になるかもしれません。

「山の木がなくなると、下流で洪水になる。」

著名な方や、識者の方々が、何人も、これについて著書で指摘しておられます。
江戸時代や戦中は、焚き木にするために山はどこも、はげ山になり、出水が多かった。戦後は、燃料としての焚き木を使わなくなり、山に緑が戻っていた。それが最近になり、今度は山の土地の安さに目を付けた開発が、多くなってきたということのようです。

他方、もっとも木を植えている、地域の植生に合わせた、本物の命の環境としての森をつくっている企業は、イオンと書かれている本もありました。


「今最も活発に森づくりを行っているのは、スーパーのジャスコを核とするイオングループである。(中略)
わずか10年で、北は北海道から南は沖縄まで、さらに海外も含めて既に二四八店舗、三三八万四九二九本の植樹が、エコロジーの脚本に従って市民の手で行われている。(中略)
最初現場の店長たちは、植樹祭をやってもそんなに人が集まるとは予想していなかったそうだ。ところが実際には、自分の家でもないショッピングセンターのまわりに木を植えるために、家族で、友人同士で、赤ちゃんを背負った二〇代前半の若いお母さんから、もう九〇歳になる腰の曲がった高齢者までが集まり、ともに額に汗し泥だらけになって幼木を植えていく。二〇〇〇人集めようと思えば二二〇〇人、三〇〇〇人集めようと思えば三〇〇〇人以上の方がいらっしゃる。」(「鎮守の森」宮脇昭 板橋興宗 新潮社 2000年)


イオンと言えば三重県発。下に引用する著者にも、三重出身の人がいます。
自分が三重ということで、贔屓目に取り上げているだけのようにも思いますけれども。

以下に、いくつか引用をしておきます。
「山に木、森があることにより、水害から守られている」ということが主題です。




引用文献①「川を歩いて、森へ」 天野礼子 中央公論新社 2017年 p.94

「それらの”洪水”が”水害”になった理由は、本当は、戦火を浴びた都市の復興のために何百年と切らなかった広葉樹の水源林に手をつけたこと、戦後の復興は石油が登場するまでは焚炭が中心になったため、そのせいでも広葉樹林が急ピッチで伐られていたこと、その後のスギ・ヒノキなどの大造林で山がさらに丸はだかになったことなどでした」




引用文献②「環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ」養老孟司 岸由二 PHP研究所 2009年 p.140

「戦後、洪水の出水量が少なくなった理由
養老  僕の子供の頃の記憶を辿ると、しょっちゅう川が氾濫したように思います。非常によく水が出た。戦前はどうしてあんなに水が出たのでしょうか。現在ではあんなに水量が増えることはそうないと思うんだ。昔はよく橋が流れましたね。戦後はあまり起きていないような気がするけれど。
岸  戦前は今より木が小さかった。細い木しかありませんでしたね。
養老  それだ。それはありそうですね。
岸  森林の保水のシステムはかなり複雑ですが、渇水のときに雨が来ても、しっかりした森があると吸い込んでくれます。長雨のあとの豪雨の場合は、保水力が飽和してしまう可能性があるから、同様に期待することはもちろん難しいと思いますが。
養老  確かにそうだ。昔はこんなに木が生えてなかったでしょう。チョロチョロした松くらいしかありませんでした。国がいかに植林事業に尽力してくれたかということについては、『本質を見抜く力ーー環境・食料・エネルギー』に掲載された地図を見れば一目瞭然です(同書三三~三六頁参照)。」



引用文献③「水害は人災だ―森は死んでいる」小倉 康彦(元林野庁計画課国有林班長、三重県津市出身、三重大学農学部出身) 清文社 2006年

洪水は勿論、雨台風という天災ですが、水害は人災なのです。
「森の力」が十分に発揮されておれば水害は起きないのです。
「森の力」が十分に発揮されていないから水害が起こるのです。(p.34)
(中略)
林地に陽光が届けば自然現象として下草が生えます。下草という防護服を着た森は「水を貯える」という「森の力」で森林内に降った雨はユックリ時間をかけて川に流すという林地が有する自然特色がありますから水害が起きないというメカニズムになります。

水害の発生の源は川の源の山です。(p.65)

洪水は天災、水害は人災ということは学者次元の話でなく、私のような単なる林業人を代表しての発言であることにご注目ください。
本書の緊急提言は林業人の全員が知っていることで、学術的なことでもないことが国民の命を奪っているのです。(p.132)



引用文献④「山を忘れた日本人 山からはじまる文化の衰退」石川達也 彩流社 2011年 p.210~211

「鉱山や森林開発は、山の環境を大きく改変することでその森林生態系を根本的に破壊してしまう。そうした生態系の破壊は、その土壌を裸地化し、洪水を誘発してきた。鉄砲水に代表される土石流は、そうした開発が誘発した面も強い。
(中略)
開発による生態系の破壊と、それに伴う自然災害の誘発――。その関連性について、大村は「開発による自然からの逆襲が、災害という形でしっぺ返しされてきた。(中略)」としている[大村 一九九六 二四九]」


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